二目惚れ

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(うわぁ……この声すっっごく好きかもっ……) 決して大きな声ではないのに、発された言葉が脳の中にまで響き渡るほどに甘い。 高いというよりはむしろ低めなのに優しさを含んだような声。 私はあまりの衝撃に声が出ませんでした。 何も言わない私を見て聞こえなかったと思ったのか、 「えっと、成松さん…でしたよね?さっきは全然話せなかったから。改めまして、水田です。水田裕也です。」 そう言って、少しだけ目を細めて笑ってくれました。 その時の私の感情をなんと言えばいいのか。 文字通り『言葉にできない』です。 もともと惚れやすい方ではないのに、彼氏と別れたばかりなのに、そんなこと全部お構い無しに、全身が何か叫んでる気がしました。
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