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『べ、別にため込んでるつもりはないんだけど……。それに美咲ちゃんと比べられても困る!美咲ちゃんは特別でしょ?』
「まぁ、ね。美咲はもう少し遠慮を知ったほうがいいよ。バイトの中野さん、あんたにいじめられるから辞めたいって言ってたらしいよ。」
『それマジ!?美咲ちゃん、ひど……。』
「あのね~イジメなんてするわけないじゃん!!子供じゃないんだし。私中野の教育係でちょっと注意しただけですぐ泣くの。大体私に教育係なんて任せたらダメだって専務も気付けって感じじゃない?」
「あ、専務っていえばさ…………。」
女の子が3人も揃うと話はいきなり飛ぶし止まりません。
『私ちょっとトイレ行ってくる。』
お店の人にお手洗いの場所を聞いている時、入り口から数人のお客さんが入ってきました。
その中の1人から声をかけられました。
「りり華くん?」
『え、せ、専務!?お疲れさまです~!!偶然ですね。私は同僚二人と呑んでたんですよ。』
「そうか。よかったらこちらと合流してもらえないかな?女性がいた方が華があるから。もちろん会計はこっちで持つよ。」
(……専務の言う事は断れないな。美咲ちゃんもユカもタダになるならOKするかな?)
『はい!是非、ご一緒させて下さい。』
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