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『 ねーねーケイちゃん!
この前ね、首吊りやってみようと思って天井から縄吊るしてやったんだけど天井に付けたフックごと落ちちゃってね?
だから僕新しいフック欲しいから買いに行こ?』
恋人からの電話で起きる幸せな気持ちは
いつも一瞬で消え去る。
恋人マサキは...自殺志願者だ。
今の生活に不満があるわけでも、俺に不満があるわけでもないらしい。
死のうとして、計画、実行に移した時
まあつまりは
死を身近に感じた瞬間が最高に生きていると実感するらしい。
『 あれ?繋がってる?
ケイちゃーん?もう、また寝ちゃったのー?
お寝坊さんな所も可愛い...
会いたくなっちゃったから今から行くね!!』
...可愛いとか言われたって恥ずかしいだけだ
それに俺は起きてる
それを言わないで待つ俺はマサキに会いたいんだろう
結局のところマサキの趣味が何であれ俺はあいつが好きなんだから
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