序 章 大罪人

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 魔法の攻撃力を高める『魔導師の杖』も取り返したいな、あれがあれば鉄の扉を吹き飛ばすなんて楽勝なんだけどな。 「おなかすいたな」  イルカは周りを見渡す、なんにもない‥あったとしても動けないよな。とりあえず立ち上がり扉のあるハシゴを目指して歩いてみるがズシリと足枷が動きを阻止する。 「朱い鳥!!!」  扉へ手をかざし叫ぶと小さな火の玉が扉にぶつかりパチンとはじける。壊れるどころか全くダメージを与えられていない。 「魔力ムダにした~」  イルカはベッドに倒れる、しかし足が動かないので上半身を休ませる事しか出来ない。 ①朱い鳥[アカイトリ]、火の玉を作り攻撃する。 ②青い龍[アオイリュウ]、水を操り攻撃する。 ③白い虎[シロイトラ]、風を操り攻撃する。 ④玄い亀[クロイカメ]、大地を操り壁を作る。  装備が奪われた為今はそれぞれの基本魔法しか使えそうにない。 「‥魔力の種買いに行きたいな。オレ弱すぎじゃん」  手を天にかざし魔力を高める。この地下牢だと水と風の魔力が感じられないので使えなさそうだ。
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