学園での再会

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「ところで。 小柳先生、最初にいいましたが…」 「え?何を? …ごめん、実は最初から全く聞いてない」 テヘッと効果音付きで 那珂川先生のお話に素直な反応をしたら、 綾瀬先生の顔に呆れと怒りを感じて ビクりとしてしまうのは 人間として当たり前の反射だと思う。 「…あなた、相当のクズ人間ですね」 「は?那珂川先生、何か言いました?」 「いえ、何も。 それより、時間がありませんので 最初から要件を掻い摘んで話しますから ミーティングは各々でお願いしますね」 「…はぁ、ワカリマシタ?」 各々でって? 先輩と話すだけでしょ? と、ハテナマークを飛ばしながら とりあえず返事をかえす。 「この後、臨時の養護教諭がきます。 指導は小柳先生、貴方です。 くれぐれもお粗末なところは 見せないで…は、 きっと難しいでしょうから 先に言い含めてください」 「…臨時? ナニ何。先輩辞めんの!」 臨時と聞いて 驚いて先輩の方に顔を向ける。 驚きすぎて 那珂川先生の失礼千万な言い方に 突っ込みを入れれなかった。 「…こやなぎせーんせー。 まだ話の途中ですが?」
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