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「…ということで、今日もよろしくお願いします」
「「お願いします。」」
時間を知らせるチャイムとともに
朝のミーティングが終わると、
那珂川先生だけが席を立ち
職員室を足早に出て行った。
残された私はというと、
後ろに控える綾瀬先輩に目線をうつし
先ほど気になったことを
もう一度確認する。
「ねえ、先輩。
育休って、何?
私、何も知らなかったんですが」
確か先輩はまだ独身なはず。
なのに育休っておかしくない?
憮然として先輩を睨むと
まじめくさった顔で
返答を返してくる。
「いや、育休に関しては
俺のことじゃないんだ。
まぁ、あながち間違ってはないが
どっちかというと介護休暇に近いな」
「だからぁ、そこんとこ
もうちょっと詳しく
教えてくださいってば!」
相棒、気取ってるのに、
なんかいろいろ他の人より
知らないのは悔しいじゃない。
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