学園での再会

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ひとり剥れてる私に、 先輩は身内のプライバシーが関わるからと 答えを教えてはくれなかった。 教えてくれたのは、お休みする期間が 3か月ということ。臨時の養護教諭の名前 年齢、資格や訪問時刻など基本情報だけ。 私には不満が募る内容だ。 「…先輩のケチ。 那珂川先生には教えて なんで私には育休の理由、教えてくれないのよ」 「そんなに俺のこと聞いてどうする? それとも何か? お前、俺が好きなのか?」 ニヤけた表情を浮かべながら 逆に聞いてきた先輩に まさかぁ、と完全否定して 私は机上に視線を戻した。 「…先輩とは長い付き合いなのに なんだか除け者扱いされたみたいで 嫌だっただけです」 面と向かっていうのは どうにも負けたみたいで腹立たしいので 勤務前に調べた校内見回り情報を 養護日誌に記入しながら 流すように口にする。 「そうか…そりゃ残念。 それはそうと。今日くる養護教諭だが 引き継ぎはこっちでするが、 健康チェックは小柳に頼むな」 「えー。引き継ぎの時に 先輩がすればいいのに…。」 「何言ってる。 俺はこれから部活動の引率入ってんだよ」
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