そば屋の出前

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 昼のそば屋は忙しい。 今日も仕事に励む店員たち。 そば屋で働く修三は朝出勤して店内の掃除をする。 そして、 トイレの掃除もする。 ずっとそんな毎日を過ごしている。 修三が電話の受話器を受けた。 「はい、 出前ですねキツネそば一つ、 ちからそば二つ、 たぬきそばひとつ、 はいすぐにお届けします」  修三が答える。 「ずっと待ってるから」  そんなことを言うので、 出前の電話の相手が子供かと思った。 「すぐにお届けしますよ」 「ずっと待ってるから」 「電話を切りますよ」 「ずっと待ってるから」 「電話を切らせてください」 「ずっと待ってるから」 「まだご注文ですか」 「ずっと待っているから」 「お待ちくださいね」  彼は電話を切った。
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