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式は滞りなく終わり、それとともに撮影も終了だ。
そんなこんなでその日の夜はお祝いに撮影終了の打ち上げも重なって……。
「あたしの夢は、いつかヒロキのヌード写真集を撮ることよ!」
煌々と輝く月に向かって赤石が高らかに宣誓すれば、その後ろから「死ね」と冷ややかな声が聞こえてくる。
「そうねぇ、その時はうちから出してもいいけど」
ほろ酔いなのかそんな三上のセリフにヒロキはギロリと睨むが、そんなのはまるでそよ風のように三上は流す。
「そんときはサイン本くれよな、痛っ!」
肩を叩きながらご機嫌な親友には暴力で意見を。
「蹴るな!」
「なら突っ込んでやろうか?」
中指立ててそう言えば「俺が突っ込む!」なんて真顔でいうからやってられない。
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