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「……大丈夫」
「……をい」
何度これを繰り返しても、何度だって引っかかるだろう。
「ヒナ、それ俺の前ならいいけど」
「……やっぱり、痛い、かも?」
「……マジで?」
これ以上騙されてなるものか、と思いながら彼女の顔を見れば、その額にはさっきまでなかった汗が沢山浮いてーー。
「ーー痛ッ! 痛い痛い痛いっ!!」
いきなりうずくまってそんなことを言われたら、魔法使いとは言えど完全にパニックだ。
「え? え!? ちょっ、な、なんだっけ!? 救急車!? ま、待ってろ
すぐにーー、あ、あかりさんっ!」
個室を出てすぐ(ここは芸能人もよく来るので、個室があって妊婦のヒナはここに通されてました。完全に書き忘れてた(;^_^A)、あかりにばったり出会って彼女の肩を両手でつかんだ。
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