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「しつこいな。電源切るか？」
「……ヒロキ、ちょっと思ったんだけどそれ本当に赤石先生？」
「は？ どういうーー」
三上のいいたいことを考えて、スマホをもう一度見る。そこには確かに『赤石』の文字もあるのだけど、続きに『２』とあってーー。
「今日、ヒナちゃんを美容院に送ってからって」
「俺だ」
三上の言葉を最後まで聞くことなく、彼はやっと電話に出た。
「あぁ！？ 俺だぁ！？ どんな詐欺よ！ 振り込めってか？！ 振り込ませてやろうか！？」
「いいからなんの用だ？」
「用事がなきゃ電話するなってか！？ 何様でっ」
「あかりさん、代わって！ 俺です！」
頭に血が上ったあかりの代わりに出てきたのは陸で。
「ヒナがーー」
その名前だけで理解した。
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