始まりの終わり

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「釣りはいい!」  タクシーに1万円札を放り投げ飛び出ると、駆け足で病院の入口に。 「走らないでください」  なんてナースの注意に舌打ちしたいところを押さえて、「どうも」と今度は早足で目的の場所に向かう。  と、言うか。 「どこだ!?」  電話をかけようにもさすがに病院、それは憚られ見える院内案内に目を向ける。そこで目的地を確認して、今度は非常階段を駆け上がった。 「あ、篠原さん」  聞き覚えのある声に、ホッとするやらムカつくやら。
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