新たな出逢い

1/32
9244人が本棚に入れています
本棚に追加
/807ページ

新たな出逢い

カツンと履き慣れないパンプスを鳴らす。 彼女が見上げたのは大きなホテルだ。 「……」 胸に湧いてくるのは複雑な感情。 凄くホテルの仕事がしたいわけでもない。 でも、接客業は向いてるかな? なんて思ってみたり、お客様相手のお仕事も楽しいかも? なんて想像してみたり。 そして、書類面接受かったし。 なんて理由にため息を付いて、 「ダメダメ」 と首を振る。 パチンと両頬をたたいて、 「とにかく内定!」 と気合を入れて、ヒナはホテルの自動ドアの前に向かった。
/807ページ

最初のコメントを投稿しよう!