9244人が本棚に入れています
本棚に追加
/807ページ
新たな出逢い
カツンと履き慣れないパンプスを鳴らす。
彼女が見上げたのは大きなホテルだ。
「……」
胸に湧いてくるのは複雑な感情。
凄くホテルの仕事がしたいわけでもない。
でも、接客業は向いてるかな? なんて思ってみたり、お客様相手のお仕事も楽しいかも? なんて想像してみたり。
そして、書類面接受かったし。
なんて理由にため息を付いて、
「ダメダメ」
と首を振る。
パチンと両頬をたたいて、
「とにかく内定!」
と気合を入れて、ヒナはホテルの自動ドアの前に向かった。
最初のコメントを投稿しよう!