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「さて、食事にしようか。お腹空いたでしょ?竹さん、彼女よく食べるから腕の振るい甲斐があると思うよ」
一瞬シン。となって神様が通り過ぎた後、元凶の景さんはコロッと話を変え、江茉さんと飯山さんを促してダイニングへと向かう。
「それに関しては乾さんからお聞きしていますので準備万端でございます。お着物の件に関して言わせていただきますと、発情する時間と場所、状況はしっかりとわきまえて下さいませ」
しかし、躾に厳しい竹さんは相手が誰であろうと容赦しない。
景さんの後をついて歩き、サラサラサラとお説教を述べられた。
こちらに火の粉が飛んできても困るので、「お客様の前ですよ」なんて事は口が裂けても言ったりしない。
「そうですね。気をつけます」
どうせ彼は笑顔で上手くかわせるし。
頭に『?』を浮かべた客人は、竹さんの早口言葉が聞き取れないでいるし。
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