群青2 モノクロ第3話

38/38
1580人が本棚に入れています
本棚に追加
/38ページ
俺の『?』を吹き飛ばす勢いでダーッと喋る彼女の勢いに押され、顎から手を離す。 「もうやめます。結局、手は届かないと思うし。相手にもしてくれないと思うし」 彼女はこの短い間に『思う』を何回使っただろう。 全て自分の中で想像しては勝手に処理しただけだ。 自分が出した結論の都合のいい言い訳に過ぎない。 「『無理しなきゃできない恋愛ならやめた方がいい』って環ちゃんにも言われたし」 挙句の果てには、人に言われたから。だと。 「ペットじゃないんですよ。からかって遊ぶみたいな扱いされたら、誰だって」 「うるさいね」 まったく、馬鹿馬鹿しい。 「それ、不満?」
/38ページ

最初のコメントを投稿しよう!