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私は宇留賀 冏。
読みはうるが けい。
自称15歳、名探偵女子。
くりりっとしたメで
書物を読んでいた。
「何してるねん、冏。
さっさと幕開かんかい」
「五月蝿いなぁ、歃嘉さん。
今全員に招待状書いてるんですよ。」
「ほな待つけど、あんた招待したら
あんたは抜けるんやで。」
「何勝手なことを言ってるんですか。
私の叔父の遺産を争うのですよ。
私が見守らなくてはいけないでしょう」
「そやけど、あんた探偵やろ。
名探偵て肩書きつくぐらい警察の右腕
ぐらいやのに」
「探偵だからって、私の参加しない権利はどこにもありません。寧ろこういうのに限って起こりやすいんですよ、
事件を未然に防ぐのも私がいる意味です」
「はあ、あんた警備か。渡す気ないやろ」
ふふふと笑う私に
ため息をつく歳桃 歃嘉。
29歳、結婚を前に
四十住豪の遺産に目をつけた。
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