第1章

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私は宇留賀 冏。 読みはうるが けい。 自称15歳、名探偵女子。 くりりっとしたメで 書物を読んでいた。 「何してるねん、冏。 さっさと幕開かんかい」 「五月蝿いなぁ、歃嘉さん。 今全員に招待状書いてるんですよ。」 「ほな待つけど、あんた招待したら あんたは抜けるんやで。」 「何勝手なことを言ってるんですか。 私の叔父の遺産を争うのですよ。 私が見守らなくてはいけないでしょう」 「そやけど、あんた探偵やろ。 名探偵て肩書きつくぐらい警察の右腕 ぐらいやのに」 「探偵だからって、私の参加しない権利はどこにもありません。寧ろこういうのに限って起こりやすいんですよ、 事件を未然に防ぐのも私がいる意味です」 「はあ、あんた警備か。渡す気ないやろ」 ふふふと笑う私に ため息をつく歳桃 歃嘉。 29歳、結婚を前に 四十住豪の遺産に目をつけた。
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