第1章

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「歳桃さん早いなあー、 さすが金の事なら勘冴えるなあ」 と東奥。 中由 肇は 歳桃 歃嘉に視線が集中していた。 堂角田 剌が様子を見かねて喋りだす。 「は~じ~め~ちゃ~~ん。 君って本当素晴らしいね~~、卑怯てか あざといね~」 「……」 中由と堂角田は訳ありな仲なようだ。 「詐欺師にはお気をつけを~~みなさーん」 そこにいたメンバーが その一言で ざわつく。 「堂角田さん、それは本当ですか。」 時間をおいて堂角田が喋り出す。 「ほんまや。なんならこのゲーム終わるまで見たかったらいつでも見せるわ。 こいつが奪った3000万の欠片だけ被害者の俺の息子 とこいつの指紋があるやつなぁ」 と、ニヤニヤしているが 憎き犯罪者を許せない表情だった。 中由は動揺を隠せない様子で、 立ち尽くしていたが、 「私……この人にストーキングされてるんです。」 と、泣き出す始末。 そこへ水を差すように比舎 麥が、 「お取込み中申し訳ありませんが、 次僕行っていいですか。」 と、冴えない麥が、挙手した。 猫嫌いな我如古も、思い出したかのように 哀願した。 「僕、箱の中身がなんだかわかりませんが、さっき歳桃さんが毛を触ったとお聞きして、猫アレルギー発生しそうなので、皆さんお先にどうぞ」 「なんやおもろなってきたなぁー猫アレルギーに詐欺師。なあ、マスター」 「中由さんはこのゲームが終わると詳しく事情聴取されると思うので今はゲームを続行してください」 と、淡々と述べた。
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