控え室

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「おい晴希、おまえ職場でもこんなことばっかやってんじゃねーだろうな?」 悟が溜め息混じりに突っ込んだけれど、 「どうだろうな」 とはぐらかす晴希。 職場での晴希は部署が違うのもあるけれど、ほとんど顔を見せない。 顔を合わせてもあいさつ程度。 だからこういう晴希は凄く久しぶりだったりする。 なんだか大学の頃を思い出して、凄く懐かしい。 そして晴希の出した手にいつの間にか重ねられていた……蓮の手。 「あはは、蓮、何やってんの?」 「紗羽を連れ出されたら困ります。何なら俺が……」 「そうか? じゃあ蓮、行くぞ! ……って、違うだろ!?」 「あはは、あたしも蓮を連れていかれたら困るよ」
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