プロローグ

3/5
前へ
/39ページ
次へ
今日は高校時代からの親友、紗羽(サワ)の結婚式。 初めてお相手の蓮くんに会ったのは、今から三年前の夏。 あの時あたしは三年前に亡くした優太(ユウタ)を想い、毎日のように涙していた。 なかなか前へ進めず、子供達の前でも泣いちゃうことを気にしていたら、 『優太さんのことは想い続ければいい』 『泣いたっていい』 『子供達だって、そんなにパパのことを想えるママは凄いと思うようになる』 蓮くんはそう言ってくれた。 その言葉にどれだけ救われたかわからない。 舜(シュン)とのことを考えられるようになったのも、これがきっかけだった。 (絢華side)
/39ページ

最初のコメントを投稿しよう!

854人が本棚に入れています
本棚に追加