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新井「まず一つ目の伝説です。皆さん知っての通り水戸は今も昔も最弱のチームです．．．しかし、かつて一度だけＪ１で優勝した事があるんです。」
虎之助「嘘！？」
新井「本当です。当時烏丸さんは１シーズン２９得点２２アシストで得点王・アシスト王・リーグMVPにも輝きました．．．」
柳生「．．．化け物だな．．．」
新井「はい．．．だから伝説なんですよ。結局次のシーズンは鹿島に移籍してしまうんですが．．．」
柳生「．．．知らなかった。奴は元鹿島選手だったのか．．．」
アトム「でも．．．それって．．．．」
新井「水戸と鹿島は茨城に拠点をおくチームです。だから烏丸さんの移籍は．．．裏切りとサポーターから言われました。でもこの移籍は財政難だった水戸の為に仕方なく移籍したんです。烏丸さんはその後、茨城ダービーでわざとＰＫを外したんです．．．自分は裏切り者じゃないと証明するために．．．」
柳生「．．．」
新井「もちろん鹿島側は黙ってはいません。即移籍です。烏丸さんはガンバ・浦和とたらい回しにされました．．．そして日本サッカー界から逃げるようにして単身スペインにいったんです。」
長谷川「酷い話なんだなぁ．．．」
虎之助「じゃあ．．．烏丸のオッサンは日本サッカーを恨んでるんやない？」
新井「いえ、烏丸さんはスペインに行く際友人にこう言ったそうです。」
「いかに蔑まれても．．．俺は自分を愛してくれる人がいるかぎり希望と勝利を捧げる」
真行寺「烏丸さんらしいですね。」
虎之助「カッコエエなぁ。」
烏丸の過去が明らかになった所で新井は次の話をしだした．．．
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