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『時空』を歪ませ、人間界を侵攻しようとしていた悪の仮面ライダー魔王を倒し、人間界を守ったウィザード、電王、牙狼とその仲間達。
が、それは同時に魔王の手によって復活した存在でもある人型魔導具、阿号との“別れ”であることも意味していた。
ターミナル・・・
「流牙・・・私と法師の“夢”・・・託したぞ・・・」
魔王を倒し、歪まされた『時空』が修復されたことによって存在を維持できなくなり、消えていくなか、阿号はそう黄金騎士 牙狼こと道外流牙に『ホラーのいない世界を創る』という己と己を造った今は亡き魔戒法師の“夢”を託す。
「・・・あぁ・・・」
「フッ・・・」
対する流牙の返事を聞いた後、阿号は微笑みながら、流牙達に見送られながら砂となって消滅する。
「ふぅーん・・・彼をこのまま砂にするのは惜しいわね・・・」
その終始を影から見ていた、日傘をさした金髪の女性の存在に気付かずに・・・
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