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ここは『幻想郷』・・・日本の何処かにある、“結界”で囲われた『外の世界』では存在を忘れ去られたモノ達が行き着く世界・・・
妖怪の山・・・
「ん~~~!!今日は良い天気だなぁ~~~!!」
ある日の朝、『外の世界』では忘れ去られた妖怪、河童や天狗達が住む妖怪の山の中にある一軒家からポケットがたくさん付いた水色のワンピースを着た、青いツインテールの河童の少女、河城にとりがそう言いながら、背伸びしながら出てくる。
「まさに絶好の開発日和・・・ん?」
にとりはふと自分の家の近くの森の中に黒い影があることに気付く。
「なんだろう?」
気になったにとりは森の中に入り、黒い影の方へ向かってみる。
「!?」
「・・・」
そこには黒い鎧を纏った男性が木に寄りかかった状態で気を失っていた。
「人間!?なんでこんなところに・・・だ、大丈夫!?」
にとりは慌てて男性に駆け寄り、話しかける。
「・・・」
が、男性からの応答がなかった。
「どうしよう・・・こんなところに放っといたら、他の妖怪に襲われるだろうし・・・ひとまず私の家に!!」
にとりはそう言いながら、男性を自分の家まで運ぼうと担ぎ上げる。
カチャンッ!!
「え?」
「・・・」
するとその瞬間、男性の身体の中から機械の破片のようなものが落ちてくる。
「き、機械の破片?身体の中から?・・・まさか、この人、人間じゃないの!?」
「・・・」
男性の“正体”について、にとりはそう困惑しながらも男性を家に運んだ。
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