プロローグ
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プロローグ
憧れのひとだった。 近くて遠いひとだった。 無謀なまでに、心底、愛したひとだった。 歪んだ愛の漂流に漕ぎ出して40年。 さいごのときから30年。 壊れてしまった憧れのひとがここにいる。 このひとを支えていかねばならない。 僕が僕であることの自信をくれた、憧れのひとの愛と恩に報いるために・・・。
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