第1章

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青空が高い 澄んだ青が目に痛い程だ 息子の大きなバック 下を向いたままの娘の足に愛犬が戯れている 私は涙を堪えて笑って見せる この子はいつ帰ってこれるのだろう… 海外に派遣される息子に心配はさせられない この子の迷彩は戦争のためでなく平和のために働く迷彩だと 自国の為だけでなく 他国の平穏のために働く迷彩だと何と言われようと信じている じゃぁ… 母さんは身体に気を付けて 媛はチャント母さんに心配かけないように 賢くしないといけないよ 娘は少しだけ視線を上げて 頷くだけで 私は少しだけ笑って 媛の返事は信用できないけどね と言ったら 娘は私に軽く体当たりして抗議した。 息子はそれを見て笑ったので 元気で 無理し過ぎないように頑張りなさいね 母さんは動ける限り大概は大丈夫 本当に駄目なら実家に連行されるから心配無用だしね と笑うと 息子は笑いながら 確かに と言って娘の頭に手を置いた しばらく帰ってこないけど 賢くしなよ ポンポンとして頭を撫でる
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