第一話

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 今日も今日とて、エリアは紫色の空でどん よりと曇っていた。 昨日雨が降ったせいか湿気もひどい。 木陰に腰を下ろした2人の女は一心に髪を 梳かしていた。  「もう。いやんなっちゃう。 ねえ、キラここまだはねてる?」  「もう大丈夫。うん、 きれいリラ」  「いやん、 キラだってきれい」  鏡に映したようにそっくり同じの双子、 キラとリラだった。 お互いにじっと見つめあって「うふふ」と笑う。 暫し自分たちの外見に見とれてから、 ようやく2人は腰を上げた。  「さあ、 今日も狩りへ行きますか。」  「そうね。 今日は何を食べるかな~」
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