第一話

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 瓦礫の街中を2人は獲物を探して歩く。 雨上がりのためか、いつもは水場にいる はずの小動物も今は影さえない。 仕方なく2人は森へ向かった。 何か食べられる果実があるかもしれない とキラが言い出したのだ。 望みは薄かったが。  「ねえ、 もっと奥まで行ってみようよリラ」  「え~。でもさ、行って何もなかったら かえっておなか減るだけだしぃ。」  「でも、ひょっとしたら何か見つかる かもしれないじゃない。 求めよさらば与えられん!」  「ん、もう!分かったわよ。 そのかわり今日何も食べられなかったら、 キラのせいだからね」  「はいはい。さ、 行こう」
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