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『懐かしいな…』
埃まみれの卒業アルバムを見付けた
色々な写真が載っていて,皆笑顔だったりしてる
卒業文集も人それぞれで面白い
でもその中に1人,途中迄しか書いていない"君"がいた
俺と"君"は幼馴染みだ
"君"は交通事故で死んでしまった。
中学卒業間近に,早い死だった。
クラス皆に好かれていたからがクラス皆悲しんだだろう。
クラスメイトだけじゃなくて他の生徒も。
写真で"君"が微笑んで居てとても泣きそうになる
俺は20歳独身で,彼女を作らない
でもそれには理由がある
俺は中学一年生に成った時の頃"君"に告白した
"君"は苦笑して言った
「返事,待っててくれるかな?」
俺は何も言わなかった
思い出していると
丁度その後にクラス皆で撮った写真が目に入る
一見普通に見えるが俺には思い悩んでくれた事が表情で分かる
幼馴染みだからなのだろうか。
変な話かも知れない
俺は写真の中の"君"に言った
『あの時は言えなかったけど』
『返事ずっと待ってるから。』
写真の中の"君"じゃなくて"君"に
彼女何て"君"が返事をだしてくれる迄作らない
『死んでも死んでねえよ…。』
俺は涙で濡れた卒業アルバムをそっと閉じた
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