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「おう。」 と手をあげた。さちも小さく手をあげた。不安げだ。恥ずかしいのかな。大丈夫だよ、ちゃんとあげるから。 今まで僕と接するときのさちは、あくまでもマネージャーで、しっかり者のお姉さん的存在だった。多分、さち自身も意識してそのようにふるまっていた。 「ボタン…。あげちゃった?」 さちは笑顔を作って言った。 え? 僕は自分の胸元を見た。 えぇっ! 無い!ボタンが無い!!
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