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「でもさ。」 さちは言った。 「なんかジャージのイメージしかなかったんだけど、しゅうちゃんって服似合うね。」 服が似合う?それなんだよ? 「なんだよって思うかもだけどさ、そうやってボタン一個ない状態でもしゅうちゃんが着てるとわざとそうしてるのかな、って。おしゃれに見えるよ。」 おしゃれなんて言葉、生まれてこのかたかけられたことない。何だかむず痒いような気恥ずかしさを感じた。 「とにかく!探すから。」 僕は精一杯格好つけて、先に立って教室に戻った。 僕が照れているのはバレバレだっただろうな。
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