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「つまり…菜月。おまえが本棚を倒し、学くんを殺害した。ということだ」
「な…!」
菜月は、寝耳に水という表情で目を丸くし、重喜を見た。
華子は相変わらず、我関せずといった具合で、ハーブティーを一口飲んだ。
要とHYDEは、諦めたように瞼(まぶた)を閉じた。
重喜は菜月を上目遣いで睨み、唸るような低い声でゆっくりと言う。
「おまえは我が家に雇われてから、裕福な家のお嬢様である華乃に嫉妬し、華乃を悲しませてやりたいと思うようになった…。図書室へ掃除機をかける傍(かたわ)ら、学くんへの犯行計画を思いついた。そして、本棚の裏に隠れ、学くん目掛けて本棚を倒した。ということだ」
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