閉ざした心

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相手チームの大男とは対照的にやりにくそうな表情の男と女。 しかし、本気で来てくれないと困る。 やがて司会者が合図する。 「始め!」 素早く近付いて、相手チームの女が長い棒を振り上げる。 ユキナは冷静に見極めてその棒を攻撃を殺し、棒を掴んだ。 その細腕にそんな力があるのかと思う程 棒を掴んだまま、女の体は宙を舞いリングの地面に叩きつけた。 次は男が剣を斜めに切りつける。 しかし掴んだままでいた棒で剣を受け止める。 男が力を込めたところで思い切り腹に蹴りを叩き込んだ。 男はバランスの崩して地面に膝をつく。 棒を地面に捨て、もう一発 蹴りを入れようとしたところで左からの熱さに思い切りしゃがみ、地面スレスレで回避した。 大男の手からは炎が出ていた。 「炎使いか。」 ユキナは冷静に判断した。
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