序章

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「さてさて…今から名前を呼ばれた奴!!前に出ろ!バックを渡すからな!青木秀行!渡されたらすぐに外にでろ!」 中年位の小太りのおっちゃんが前に出た…。 おっちゃんはバックを受け取り教室から出て行った。 5分置き位に次々と呼ばれる…教室はまだザワザワしていた… 女性の参加者もおり…立てない位に愕然としている人もいた…。 無理もない…目の前で人が殺された事実…これは…リアルだ…。 そして俺の名前が呼ばれた… 「おう♪遅刻者♪お前か…!お前は死んで来い!」 サックリと毒舌な女教師…否…殺人教師… 俺はバックを渡されデッキに出てビックリした… いつの間にか港から離れて…見たこともない島に着いていた。 「佐野様…こちらでございます」 スーツの男が俺を呼んだ… 「さっきは…ありがとうございます…」 「いえいえ…仕事ですから♪」 と黒スーツは俺をフェリーの下まで見送ってくれた。 いい人だ…。 そして一礼しにこやかに… 「それでは御武運…」 言いかけた一瞬後ろの方から ズドンッ!? 凄い音がしたかと思うと黒スーツの顔半分が吹き飛んだ…肉片と血がワイシャツを紅く染める… 「黒スーツさん⁉⁉」 黒スーツは海へと落ちて行った…。 俺が振り返るとそこには一番初めに出て行った中年がいた…ショットガンを持っていた。 「ヒヒヒヒ…殺されてたまるか…鬼がわからないなら…ミ…ミナゴロシにすれば鬼はゲームは終わる…」
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