第5章
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でも、次の瞬間、唐突に嵐が来ることとなる。 とてつもなく大きくて、打ちのめされてしまって、行き場をなくしてしまうほどの、大きな嵐だ。 「ちわっす、近藤浩太くんは、いる?」 聞き慣れた声が、教室内に明るく響いた。 私ははっとして、教室の前のドアを見る。 そこには、勇気先輩が顔を覗かせていた。 びびっ、と私の身体中に雷が走った。 半月ぶりに見る、彼の姿だった。 髪がちょっと伸びている。
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