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その後、私たちはあてのない散歩をし、軽食を済ませて、またあてどなく歩いた。
その間、ずっと手は繋ぎっぱなしだった。
昔からそうしていたように、私の手は先輩の大きな手にすっぽりと包まれ、大きな安心感を得ていた。
私たちは終始無言で、それが心地よく感じられた。
日は長くなったというものの、やはり5月の夕方はどこか寒気がする。
ここから、私たちの街へと向かう終列車の時間が気になってくる頃、自然と私たちの脚もJRの駅に向かっていた。
駅が見える大通りに出ると、勇気先輩は立ち止まる。
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