第4章
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「謝らなくてもいいですよ」 「もう、きみとは手を繋いだりできない」 すっ、と私のこころは真っ白になった。 「どういうことですか?」 「いや……」 彼は何か云い淀んでいる。 何か言葉を探して……吐露しようとして……飲みこんでいるようだ。 やがて、勇気先輩は顔を上げ、こう云った。 「帰りたく、ないね……でも、帰らなきゃ、ね」 今にも泣き出しそうな笑顔だった。
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