第5章

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そう、私と勇気先輩は、友だちでもなんでもないのだ。 サプライヤーと、クライアント。 そんな関係なのだから。 だから……。 逆に強引に誘うことも、できるのではないか。 お客としてならば、先輩は無理にでも会ってくれるだろう。 私は、自分の教室で机に頬杖をついたまま、ぼんやりとそんなことを考えていた。 「好乃っ、なにぼーっとしてるの」
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