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千尋はお弁当を開き、そこに入っているおかずが好物だったのか、わお、と小さく叫んで、続けた。
「GW終わりあたりから、なんか元気ないね」
勇気先輩とのことは、誰にも言ってなかった。
千尋にも、言ってない。
デートの練習だなんて、笑われるかもしれないと思ったのだ。
そして、半ば本気になってしまったことも、然り。
「何かあった?」
「……」
この、もやもやした気持ちを、分かち合ってもらおうと、言葉を放とうとした。
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