第一章「カウンセラー」

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『ようこそ、いらっしゃいました。 ここに来られたということは、少なからずお悩みがあるということ。 貴女が望むべきその答、是非とも選んでみてください』 どこか機械的で奇妙な声。目の前に喫茶店にも関わらず、ナース姿の女性(今では看護師で統一されたのだったか?)がメニューを胸に佇んでいた。 『どうぞ、ご覧になってください』 カルテのような装丁のアルミのメニューが、広げられる。 《 Menu 》 ・虹の出る原理 ・花の咲く道理 ・慈悲の降る定理
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