部屋に到着しました

6/6
前へ
/96ページ
次へ
金子君の案内でスーパーに着いた。金子君は用事があるからここでお別れ。 陸と二人で店内に入る。人は少ない。 「意外と安いんだね」 「外部も居るし、料理するやつも居るからだろ」 俺達はカゴを持ち適当に入れていく。お菓子しか入れてないけどお兄様。 「飯代掛かんないし飯作んなくて良いから楽になるな~」 立ち止まる陸。 「どーした?」 「もう作らないのか?」 「ん?」 「飯」 「だってタダで飯食えんじゃん」 俺の方を振り返り俺を見る陸。 お、どうした。 「俺はお前の飯が食いたい。毎日とは言わない夕飯だけでもお前の作った物が食いたい」 あ"ーーーーーーー!!陸が照れてる!! そんな顔で言われたら断れないだろ。 「分かったよ、夕飯は俺作るよ。買い物は手伝ってよ」 「分かってるよ」 俺達は明日の夕飯のハンバーグの買い出しをし、部屋に戻る。 さりげなく重たい方の荷物を持つ陸を見て「おっとこまえー」と茶化すと蹴られた。 からかうのは良くない。 二人が出ていったスーパー。 店員さん。 「あの二人まるで夫婦みたいなんです。見つめあったかと思ったら「お前の飯が食いたい」って言うんですよー!!こっちの方がドキドキですよ」 「旦那さんの方なんて最後重たい物の袋を両方に持つんです。奥さんにはあんまり入ってない軽いもの…羨ましいー!!」 「え、写真?!?そんなもの撮るわけないじゃないですか」 「え、あるの?見せて見せて…何コレー!!超近いんですけどこの二人」 当人達が居ないのに盛り上がりに盛り上がったみたいです。 盗撮は犯罪です!!
/96ページ

最初のコメントを投稿しよう!

260人が本棚に入れています
本棚に追加