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金子君の案内でスーパーに着いた。金子君は用事があるからここでお別れ。
陸と二人で店内に入る。人は少ない。
「意外と安いんだね」
「外部も居るし、料理するやつも居るからだろ」
俺達はカゴを持ち適当に入れていく。お菓子しか入れてないけどお兄様。
「飯代掛かんないし飯作んなくて良いから楽になるな~」
立ち止まる陸。
「どーした?」
「もう作らないのか?」
「ん?」
「飯」
「だってタダで飯食えんじゃん」
俺の方を振り返り俺を見る陸。
お、どうした。
「俺はお前の飯が食いたい。毎日とは言わない夕飯だけでもお前の作った物が食いたい」
あ"ーーーーーーー!!陸が照れてる!!
そんな顔で言われたら断れないだろ。
「分かったよ、夕飯は俺作るよ。買い物は手伝ってよ」
「分かってるよ」
俺達は明日の夕飯のハンバーグの買い出しをし、部屋に戻る。
さりげなく重たい方の荷物を持つ陸を見て「おっとこまえー」と茶化すと蹴られた。
からかうのは良くない。
二人が出ていったスーパー。
店員さん。
「あの二人まるで夫婦みたいなんです。見つめあったかと思ったら「お前の飯が食いたい」って言うんですよー!!こっちの方がドキドキですよ」
「旦那さんの方なんて最後重たい物の袋を両方に持つんです。奥さんにはあんまり入ってない軽いもの…羨ましいー!!」
「え、写真?!?そんなもの撮るわけないじゃないですか」
「え、あるの?見せて見せて…何コレー!!超近いんですけどこの二人」
当人達が居ないのに盛り上がりに盛り上がったみたいです。
盗撮は犯罪です!!
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