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陸に続き教室に入ったら教室内がざわついた。
「え、双子」「てか誰」「外部」
次々と耳に聞こえてくる言葉。
そんなの気にする事なく陸は空いてる席に座った。俺もそれに続き、隣か後ろか前か悩んだ。
「岳、前」
陸が前の席指差したから俺はそこに座る。
俺は椅子に座り、陸の方を振り返る。
「お前が授業中寝てるとき叩き起こせるからな」
ニヤリと笑う顔が怖い。同じ顔だけど絶対陸の方が悪い顔してるな。
「よーし、席につけ」
そう言って入ってきたのはハゲ散らかしたイケメンだった。イケメンなのにハゲ…いっそスキンヘッドにした方が。
「このクラス担任の鷹山鷹だ」
絶対あだ名ハゲ山先生だよ。
「ハゲ山センセー!!」
おい、そこのチビッ子!!ハゲ山とか失礼だぞ。
「お、なんだ。それと鷹山だからなー」
怒らないの?先生怒らないの?ハゲって言われたのに…ハゲだよ、ハゲ。
「知らない人が居まーす」
チビッ子はこっちを向いた。まぁやっぱり俺達の事なんだろうけど…。
俺達をチラリと見て「あぁ」と先生は言う。
「そいつらは「遅くなりましたー」遅いぞ、お前ら」
先生の言葉を遮り誰か入ってきた。
わぉ!!イケメンだ。と言うか…
「晴様と貴様だ。お二人もこのクラスなの」
まさかの双子!!しかも一卵性!!
二人が現れてキャーキャー煩い教室。人気者なんだね、イケメンズ。
「はい、静かに。じゃ揃ったから自己紹介ね」
ハゲ山先生が名前を呼び、呼ばれた生徒が自己紹介をする。
うん、無理だ、覚えられない。陸は多分覚えてんだろうけど。
「次はサヤマ」
「はい」
俺は返事をして立った。後ろの陸も立った。
「「「「えっ?」」」」
クラス一同こちらを向く。
この視線の数怖いわぁー。
「あーすまんすまん。こっちもサヤマなんだよ、じゃそっちのサヤマから」
そっちのサヤマさんから自己紹介が始まった。
「知ってると思うけど狭山晴臣です♪よろしくね~ちなみに兄だよ」
とっても軽そう茶髪の方が兄とインプット。
「狭山貴臣。弟だ。よろしく」
軽そうじゃない黒髪が弟とインプット。
にしても自己紹介だけでこんなキャーとか人気者ですな。
「じゃあこっちのサヤマもよろしく」
こっちのサヤマの出番です!!
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