自己紹介です

2/3
前へ
/96ページ
次へ
陸に続き教室に入ったら教室内がざわついた。 「え、双子」「てか誰」「外部」 次々と耳に聞こえてくる言葉。 そんなの気にする事なく陸は空いてる席に座った。俺もそれに続き、隣か後ろか前か悩んだ。 「岳、前」 陸が前の席指差したから俺はそこに座る。 俺は椅子に座り、陸の方を振り返る。 「お前が授業中寝てるとき叩き起こせるからな」 ニヤリと笑う顔が怖い。同じ顔だけど絶対陸の方が悪い顔してるな。 「よーし、席につけ」 そう言って入ってきたのはハゲ散らかしたイケメンだった。イケメンなのにハゲ…いっそスキンヘッドにした方が。 「このクラス担任の鷹山鷹だ」 絶対あだ名ハゲ山先生だよ。 「ハゲ山センセー!!」 おい、そこのチビッ子!!ハゲ山とか失礼だぞ。 「お、なんだ。それと鷹山だからなー」 怒らないの?先生怒らないの?ハゲって言われたのに…ハゲだよ、ハゲ。 「知らない人が居まーす」 チビッ子はこっちを向いた。まぁやっぱり俺達の事なんだろうけど…。 俺達をチラリと見て「あぁ」と先生は言う。 「そいつらは「遅くなりましたー」遅いぞ、お前ら」 先生の言葉を遮り誰か入ってきた。 わぉ!!イケメンだ。と言うか… 「晴様と貴様だ。お二人もこのクラスなの」 まさかの双子!!しかも一卵性!! 二人が現れてキャーキャー煩い教室。人気者なんだね、イケメンズ。 「はい、静かに。じゃ揃ったから自己紹介ね」 ハゲ山先生が名前を呼び、呼ばれた生徒が自己紹介をする。 うん、無理だ、覚えられない。陸は多分覚えてんだろうけど。 「次はサヤマ」 「はい」 俺は返事をして立った。後ろの陸も立った。 「「「「えっ?」」」」 クラス一同こちらを向く。 この視線の数怖いわぁー。 「あーすまんすまん。こっちもサヤマなんだよ、じゃそっちのサヤマから」 そっちのサヤマさんから自己紹介が始まった。 「知ってると思うけど狭山晴臣です♪よろしくね~ちなみに兄だよ」 とっても軽そう茶髪の方が兄とインプット。 「狭山貴臣。弟だ。よろしく」 軽そうじゃない黒髪が弟とインプット。 にしても自己紹介だけでこんなキャーとか人気者ですな。 「じゃあこっちのサヤマもよろしく」 こっちのサヤマの出番です!!
/96ページ

最初のコメントを投稿しよう!

260人が本棚に入れています
本棚に追加