好奇心で

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再び眉を寄せる。嫌な予感がしてきた。 「椎名さんと桐谷さん?」 「うん、そう」 ブスに引き続きあんまりと来やがった。 全然癒やされない!全然癒やされない話だ! 小さくため息を吐き、ぼんやりとサッカー部員を見ていると隣のみおんが不意に声を上げた。 「あ!メール来てる…今日はやっぱり部活出られないみたい」 気落ちした様子で彼女は画面を見る。どうやら今日は拝見出来ない様だ。 「じゃあ佐々木くん、今どこにいるんだろうね?」 「えっ」 まただ、また声が漏れてしまった。 しかし今の名前は聞き捨てならない。 「みおんは佐々木くんと同じクラスなんだよね?」 「うん、だけど部活の事あんまり話してないの」 同じクラス、サッカー部の佐々木。
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