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私のいないところで?
そういえばあの二人は恋人とどんな風に過ごしているんだろう。
クラスのあいつも普段は何してる?
―――もしかして、悪口言われてる?
そう考え出すと胸がざわざわとし始める。
ふと小瓶を見やると中で液体がゆっくりと揺れた。
「あの……」
顔を上げるとそこには既に誰もいなかった。
気味悪さを感じながらぼんやりその場を見つめる。
「透明、人間…」
口が半開きのままだらしない顔をさらしてるのに気が付く。
ごくりと唾を飲み込んで、私は再び歩き出した。
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