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「市橋さ、お前のこと嫌いじゃないって」
「でも、関わりたくないって言ってた」
カラオケからの帰り道。
家が近い俺と鳴海は二人で帰ることになった。
「嫌いじゃないならまだ可能性は消えてないだろ」
「鳴海・・・」
珍しく優しい鳴海に少しだけ感謝する。
「凹んでるお前って面倒くさいし」
少しでも鳴海に良心があると思った自分が馬鹿だった。
「まぁ俺諦めるつもりはないし」
「まじで?じゃあ俺の助言とかいらないじゃん」
「・・・」
「結城?」
ふと足を止めたことに疑問を持ったのか鳴海が俺の名前を呼んだ。
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