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「先輩の高校、通り道なので途中まで一緒に行きませんか?」
俺の顔を伺いながら聞いてくる。
俺は頷き、歩き出した。
「そういえば西野さんって高校どこ?」
「県外の私立です。でも通学するの不便で、隣町の駅まで行く必要があるんです」
「大変だね」
学校近くまで歩くと、他校の生徒がちらほら歩いているのが見える。
「あの人、先輩と同じ学校じゃないですか?早いですね」
指差された方を目で追った。
長く風になびく黒髪。何より彼女の容姿は一際目立つ。
「知り合いですか?こっちみてますね」
「市橋さん・・・」
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