2章

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他の生徒が登校してくるまで暇だったので、屋上へ上がった。 するとそこには寝転んでいる彼女の姿があった。 日陰に横になり、目を閉じている。 「市橋さん?」 声をかけると瞼が薄っすらと開き、瞳をのぞかせた。 しかし、反応はそれだけで再び目を閉じてしまった。 場所、変えるか・・・。 その場を離れようとするとズボンの裾が引かれた。 「・・・?」 「・・・」 彼女の左手がズボンの裾を掴んでいる。 「市橋さん?」 「・・・」 名前を呼んでも返事はない。 その代わり裾を掴む力が強まった。 どうにもできずにいたので取り敢えず、彼女の隣に座り、壁にもたれた。
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