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「朝からいないと思ったら、そんな事があったのか」
教室に戻った俺は今朝の出来事を鳴海に話した。
「よかったじゃん」
「よかったことには違いないけど・・・」
「けど?」
「すごく無防備なんだよ」
その言葉に鳴海は大声で笑った。
「手出さなかったのか?」
「だしてない。だから、我慢するの大変だった」
鳴海は更に笑い、廊下を通る生徒がこちらを振り返った。
「鳴海うるさい」
「悪い悪い。あ、教室に忘れ物したわ」
鳴海は教室へ戻り、俺は先に理科室へ向かった。
彼が教室へ戻った本当の理由も知らずに。
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