2章

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全くもって帰る気がない兄さん。 女子達からの頼みもあり、俺は一緒にお茶をする羽目になった。 絶えることのない会話。 それに受け答えする兄。 気の遠くなるような長い時間が過ぎ、レジに立ったのは20時を回った頃だった。 皆と別れ、兄さんと帰路につく。 「よくもまぁ、あんなに長々と」 「楽しくなかったのか?」 「あんまり」 「ふーん、つまりお前の本命はあの中にいないと」 何故そんな結論に至ったのかは不明だが、図星だったので返事に困った。 「歩が好きになった子か。会ってみたいな」 兄さんは何故か嬉しそうに言った。
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