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全くもって帰る気がない兄さん。
女子達からの頼みもあり、俺は一緒にお茶をする羽目になった。
絶えることのない会話。
それに受け答えする兄。
気の遠くなるような長い時間が過ぎ、レジに立ったのは20時を回った頃だった。
皆と別れ、兄さんと帰路につく。
「よくもまぁ、あんなに長々と」
「楽しくなかったのか?」
「あんまり」
「ふーん、つまりお前の本命はあの中にいないと」
何故そんな結論に至ったのかは不明だが、図星だったので返事に困った。
「歩が好きになった子か。会ってみたいな」
兄さんは何故か嬉しそうに言った。
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