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「結城?」
「んー?」
「何ボーッとしてんだ?」
窓から見える景色を眺めながら答えた。
「べつにー」
無気力な返事。原因はきっとあの夢のせいだ。
「熱でもあるのか?」
「ないー」
鳴海はこんな調子の俺に呆れたのか、はぁと息を吐いて教室から出て行った。
ちょうど彼と入れ替わりで彼女が教室へと戻ってくる。
そんな彼女の手には小さな包みが。
「市橋さん今日はお弁当?」
「・・・」
動きを止めてこちらを見るものの返事はない。
「今日バイト?」
「・・・」
「行ってもいい?」
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