3章

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子供連れの多いファミレス。 俺は1人で一番端の席に座った。 「ご注文はお決まりですか?」 「これとこれで」 「かしこまりました」 店の奥へ戻ろうとする店員を呼び止めて彼女のことを聞く。 「あ、あの市橋さんっています?」 「・・・花梨ちゃんの知り合い?」 「はい、まぁ」 店員は俺の制服を見た後、目を輝かせて店の奥へ入っていった。 しばらくすると料理とともにさっきの店員がやってきた。 「ごめんなさいね、花梨ちゃん今手が離せなくて」 「あ、別に構いません」 せっかくなので彼女と会う前に料理を食べる。 熱々のハンバーグを切り、口へ運んだ。 あ、けっこう美味い。 黙々と食べていると目の前に誰かが座った。
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