3章

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「何かあったの?」 「え?」 思いもよらない質問に、ハンバーグを取りこぼす。 「今日、ボーッとしてたから」 「いや、別に・・・」 あの夢のことを話したところで、彼女を困らせるだけだろう。 自分でもよくわかっていない夢のことだから、余計に。 「そっか・・・」 彼女はそう呟くと再び口を閉ざした。 ふと疑問に思った。 彼女はどうして俺と関わりたくないのか。 関わりたくないと言いながらも、今は自分から俺の前に座ったり、話しかけたり。 本当に関わりたくないのなら、こんなことするだろうか。
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